はじめに:「心の鎧」とは何か?
私たちは生きていく中で、傷つかないように心に“鎧”をまといます。
その鎧は、過去の痛みや失望、他人との摩擦から自分を守るために作られたもの。
しかし、その鎧が厚くなりすぎると、喜びや愛、安心感までも感じにくくなってしまうのです。
タントリックヒーリングは、この“心の鎧”を無理に壊すのではなく、
優しく“溶かす”ことで本来の自分を取り戻していくヒーリングです。
なぜそれが可能なのか、その理由をひも解いていきましょう。
心の鎧ができる理由
1. 過去の傷ついた経験
人間関係や恋愛、家庭、仕事などの中で感じた「悲しみ」「拒絶」「恐怖」。
その経験が「もう二度と傷つきたくない」という防衛反応を生み出します。
こうして心は徐々に閉ざされ、誰にも触れさせない“鎧”を作ってしまうのです。
2. 感情を抑える習慣
「泣いちゃダメ」「怒るのは悪いこと」「我慢しなきゃ」。
そんな言葉を信じてきた結果、感情を感じることが怖くなっていませんか?
感情を押し殺すことは、心の奥を冷たく固くしてしまう原因になります。
3. 自分を守るための“思考の壁”
「どうせ分かってもらえない」「強くいなきゃ」「愛されるには頑張らなきゃ」。
そんな思考がいつの間にか“心を閉じる習慣”に変わり、
感じるよりも考えることを優先してしまうのです。
タントリックヒーリングが“鎧”を溶かす理由
1. 呼吸でエネルギーを循環させる
タントリックヒーリングでは、最初に「呼吸」を整えることから始めます。
呼吸は心と身体をつなぐ架け橋。
浅い呼吸は緊張を、深い呼吸は安心と解放を生み出します。
ゆったりとした呼吸を続けることで、心にこびりついた“緊張の膜”が少しずつゆるみ始めるのです。
2. 感情をジャッジせずに受け入れる
ヒーリングの場では、「泣いてもいい」「怒ってもいい」「何も感じなくてもいい」。
どんな感情も否定されることはありません。
“ありのままを受け入れてもらえる”という安心感が、
心の防御を自然に溶かしていきます。
3. 身体の感覚を通して「今ここ」に戻る
タントラでは、“感じること”こそが癒しの入り口だと考えます。
ヒーリング中の優しい呼吸やエネルギーワークによって、
頭で考えることをやめ、身体で“今”を感じることができるようになります。
「感じる=生きている」という実感が戻るとき、
心の鎧は音もなく溶けていきます。
ヒーリングの中で起きる「鎧が溶ける瞬間」
| プロセス | 体験の例 | 心の変化 |
|---|---|---|
| 安心感が生まれる | 呼吸が深くなり、身体が温かく感じる | 「ここにいていい」という感覚が芽生える |
| 感情が流れ出す | 涙が出る、懐かしい記憶が浮かぶ | 押し込めていた感情の解放 |
| 自己受容が起きる | 「これでいいんだ」と心が静まる | 他人の評価ではなく、自分を信頼できるようになる |
タントリックヒーリングで得られる3つの変化
1. 心の緊張がほどける
防御反応がゆるみ、心がオープンになることで、
人との関わりにおいても安心感が増します。
「頑張らなくても愛される」という感覚が芽生えるのです。
2. 自分の感情に優しくなれる
「泣いてもいい」「感じてもいい」という許可を出すことで、
自己否定が減り、自己受容が深まります。
感情は敵ではなく、あなたの心が生きている証です。
3. “つながる喜び”を思い出す
タントリックヒーリングでは、「他者とのつながり」だけでなく、
「自分とのつながり」も大切にします。
その感覚を取り戻したとき、人生そのものが優しく流れ始めます。
心の鎧を溶かす3つの習慣
- 朝、深呼吸を3回して「今日も大丈夫」と声をかける
- 感情が動いたら「悪いことではない」と心の中でつぶやく
- 1日1回、自分の身体に「ありがとう」と触れて伝える
これらの小さな習慣が、日常の中で心の鎧を少しずつやわらげていきます。
おわりに:鎧を脱ぐことは、弱さではなく“勇気”
心の鎧を持っていることは、あなたが真剣に生きてきた証です。
その鎧を溶かすことは、何かを失うことではなく、
“本当の自分”に戻る勇気の表れです。
タントリックヒーリングは、あなたのペースでその扉を開くサポートをします。
心も身体も安心してほどける空間で、
「もう頑張らなくてもいい自分」に戻っていきましょう。
淡路ゆん 自己紹介はこちら:
淡路 ゆんとタントリックヒーリング
ヒーリングの基礎はこちら:
ヒーリングとは?意味・種類・効果を初心者向けに解説